水漏れが起きた! 「建物が原因のときはどうする?」
水漏れに気付いたときは、何が原因でどう漏れているのかの特定が重要です。
まずは落ち着いて、自分の部屋の被害が大きくならないよう、家財にレジャーシートをかぶせる、バケツで水を受けるなど可能な範囲で水漏れを防いでから、すぐに管理会社や仲介時の業者などに連絡してください」
続いて穂積さんは、次のように事例を挙げて原因を説明します。
・ケース1共用部分の排水管にヒビ
「201号室から水漏れの連絡があり、階上の301号室から3階すべての部屋へ出向いて確認したけれど、水が漏れた形跡はなかった……。
専門家を呼んで点検すると、排水管のつなぎ目が劣化して、そこから水が漏れていた」と判明しました。
これは築年数が古い物件では非常に多いケースです。
また、施工後10年以内とまだ新しいマンションでも、地震や大雨などの自然災害や、近隣で地下を掘る工事をしていたなどで何らかの大きな圧力がかかった、もしくはそのマンションの建築時の工事が原因で、排水管に不具合が生じることがあります。マンションの給排水管は、床下や天井裏など、建物の外からは見えない場所に張り巡らされています。
ですから、水漏れが始まったとしても、なかなか気付かないものです。