仕事も育児もバカンスも成立させる働き方 イクメン翻訳者インタビュー
でも、子どもと濃密な時間を過ごしているうちに、だんだん考えが変わってきて。
ただ泣いているだけの息子が歩けるようになり、言葉を覚えていく過程も見ることができましたし、子どもに対する愛情も日に日に増していきました。
実際に育児をしてみると、やってみないとわからないことが多くて毎日が新鮮です。
子どもだけでなく、自分も成長することができます。
これは会社勤めを続けていたら得られなかったかもしれません。
育児に喜びを覚えた私は、家でもできる仕事を探してみることにしました。
何をしようかと思ったのですが、会社で英文に触れていたことや、在宅可能な仕事ということもあって、翻訳にチャレンジしようと思ったのです」――翻訳者は、ほとんどの場合フリーランスで働くことになりますが、奥さまは反対しなかったのでしょうか。
堀込さん「もちろん反対されましたよ。
自分が大黒柱になるのは不安だと。
しかし、妻のアメリカ転勤が、転機になりましたね。一緒にアメリカへ行きましたが、在米期間中に育休が終わってしまい、私だけ日本に戻って復職しました。
でも、家族がバラバラになってしまうことに耐えられず、妻に再び相談したのです。