似顔絵検定ってどんな検定!? 1級合格者に似顔絵を描く秘訣を聞いてみた
また、検定は6級から1級までランクがありますが、上級にチャレンジするなら世相を風刺できるような知識も頭に入れておくとよいと思います。
検定に合格すると自信につながりますし、プロへの道が開けたりもしますね。前にも申し上げましたが、準1級、1級を取得すると、似顔絵検定協会から公認似顔絵師となるチャンスが与えられます」
――プロでなくとも、ブログなどに自分の似顔絵を使ったりするのは楽しいですよね。
「はい、でも自画像ってどんな美人を描くより難しいです。あっ、私がとびきりの美人という意味ではありませんよ(笑)。自分の顔は写真や鏡でしか見たことがないので客観視ができない、だから難しいんです。
似顔絵は顔かたちの模写ではありません。そこが肖像画と違うところです。
顔かたちに表情、体型、性格、声、しぐさといった雰囲気が加わってその人が形成されているわけで、似顔絵はそれらをトータルに表現していきます。ですから人間観察力が問われますし、対象を愛情をもって描くこともとても大切だと思います」
profile
吉村 眞由美(よしむら まゆみ)
日本似顔絵検定協会1級、公認似顔絵師。2004年に上京し、似顔絵師派遣プロダクションに所属し本格的にプロデビュー。