【コブスくんのモテ男道!】歯科医の教え 節水もできる「歯磨き」とは?
緊張する場面や精神的な不安にかられたとき、口のなかがカラカラに渇いた経験はありませんか。
口やのどが渇くと、口腔(こうくう。口のなか)のトラブルが急増すると言います。歯学博士で口腔衛生学専門の江上一郎先生(大阪市北区の江上歯科院長)にお話を聞きました。
■虫歯が増える、口臭がする、食欲不振になる……
江上先生は、口のなかが渇く症状についてこう説明します。
「緊張やストレス、睡眠不足が原因で口のなか全体からのどが渇いてしまうのはよくあることです。自律神経である交感神経と副交感神経がバランスを崩して正常に機能しなくなり、だ液の分泌が弱まるからです」
だ液の分泌が弱まると、どういう弊害があるのでしょうか。江上先生は、
「だ液は、口のなかの微生物を抑えて感染症を防ぐ、虫歯にならないように口のなかを洗浄する、歯を保護する膜を作る、舌の運動を滑らかにして発音を助けるなどの働きがあります。
だから、急なストレスでだ液が出にくくなると、あっという間にすべての歯が虫歯や歯周病になってしまうこともあるんです。同時に、口臭がする、乾いたものが食べにくい、食欲不振になる、舌にコケがたまる、口内炎がひどいなどという症状が出てきます。