【コブスくんのモテ男道!】どうすれば美術館を楽しめる? 初心者でも分かる芸術作品の見方
■鑑賞とは、自分の内面と向き合うこと
――規模が大きい美術館には、ぼう大な数の作品があります。美術の知識がない人はどうしたらいいのでしょうか?
木川先生「芸術の本質とは知識を持って答えを探すことではなく、人の心を動かすことだと思います。
この作品の意味は絶対に「こうだ」という決まりはありません。例えば、日本でも根強い人気のある印象派ですが、最初はアバンギャルドな芸術として批判されていました。モネもルノワールも、当時は軽べつする意味で「印象派」という呼ばれ方をされたのです。ところが、今では、モネもルノワールも美術作品の定番として認識されています。
このように芸術作品も時代によって評価が変化することがあり、今現在高額で取引されるような人気作家の作品も、100年後どのように扱われるのかわからないのです。
ですから『いい作品だ!』と心が動かされたとき、なぜ自分はこの作品がいいと思ったのか、どんなところに魅せられたのか、考えてみてください。
『好き』なのには理由があります。しかし、普段の生活で断片的に生じる『好き』という感情は、感覚だけで終わってしまいがちです。『なぜ自分はこれが好きなのか』と自分に問いかけることで、自分の内面とじっくり向き合う機会にもなります。