【コブスくんのモテ男道!】どうすれば美術館を楽しめる? 初心者でも分かる芸術作品の見方
嫌いだと思う作品も漠然と拒絶するだけでなく、何が気に入らないのか、批評家になったつもりで自分の心に問いかけてみてください。理由を考えることが、芸術を理解する第一歩でもあるのです」
――絵の前に立っても、何も感じないという人はどうしたらよいのでしょうか?
木川先生「そういう方には、イベント性の強い展覧会をお勧めします。例えば今年は横浜でトリエンナーレが行われ、世界中から現代アートが集まります。
現代アートというとますます理解しがたいのでは、と思われるかもしれませんが、同じ時代に生きている作家の作品は、実は一番身近なものなのです。生きている時代が近いからこそ、メッセージが伝わりやすいのです。
変わった作品も多いですが、なぜこういうものを作りたくなるのか、実験的な作品の中から自分の好みを探していくのがオススメです。ちなみに、現代の作家なら、実際に個人で購入することも夢ではありません」
――先生がお勧めする美術館の楽しみ方は?
木川先生「お気に入りの作品が常設されている美術館を探すことです。海外の美術館から作品が来る特別展は、わずかな期間しか開催されません。
そのため大混雑の展示場へ行くと人に酔ってしまい、ゆっくりと作品を吟味する時間もなく終わってしまうことがあります。