2012年5月5日 12:15
【コブスくんのモテ男道!】心療内科医に聞く。五月病を乗り越える方法とは
ゴールデンウィークにゆっくり休んだのに、会社に行くのが急にブルーに……。そんな気分的な落ち込みを「五月病」と呼びますが、これを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。
心身医学専門医で心療内科医・野崎クリニック院長の野崎京子先生にお話を伺いました。
■連休中に、新しい環境に適応できないという思いが増幅
医療現場での診断について、野崎先生はこう説明します。
「五月病という医学用語はなくて、診断書に『五月病』と書かれることはありません。
五月病とは、ゴールデンウィークが終わって『さあ、出社だ』というときに、気力がわかない、妙に不安だ、会社に行きたくないなど、一時的にうつ病のような症状になることを言います。重くなれば、『適応障害』と診断されるでしょう。
新入生や新入社員に起きた場合をいいますが、ここ数年は春に新しい環境になった一般の社会人にも増えています」
――なぜゴールデンウィーク明けにそのようになるのでしょうか。
「春先から意気揚々と新生活に取り組もうとしていたのに、現実は『期待していた様相と違う』、『会社に幻滅しそう』と思ったところで長い休みがやってきます。
休み中に、理想と現実のギャップについていけない、会社のシステムや人間関係に適応できないという思いが増幅していく、精神的な疲労が出ると考えられます」