【エンタメCOBS】知ってる? 今、名画座が熱い!
--プログラムは矢田さんが企画されるんでしょうか? 他の名画座さんと作品がかぶったりはしませんか?
矢田さん「作品の取り合いになったりする場合も(苦笑)。同じような企画をするってことありますから。お客さんの迷惑にならないように気をつけないといけませんがね」
■スコセッシ監督も推す!
例えば、新文芸坐さんでは5月23日(水)から「7回忌追悼今村昌平」として6月1日(金)まで、巨匠・今村昌平監督作品を19作品上映する予定。
今村昌平の作品といえば、『うなぎ』、『黒い雨』や『楢山節考』が一般的には有名ですが、あの映画狂のマーティン・スコセッシ監督(最新作は『ヒューゴの不思議な発明』)が推す『豚と軍艦』もニュープリントで上映される。
これは戦後すぐの横須賀を舞台とした1961年の作品。米軍キャンプから出る残飯を利用して養豚場を営み、ひともうけしようとするヤクザの話(笑)なのだが、クライマックスではこの豚が大量に街に暴れ出る。スコセッシが笑いながら「あれはわれわれアメリカ人のたとえだ」と説明した名シーン。「今村は俺達アメリカ人を豚にたとえたんだよ」と。
--今村監督の特集を企画されたのはどういった経緯でしょうか?
矢田さん「やはり知ってほしいんです。