【エンタメCOBS】ラノベの最大手、電撃文庫の編集者さんにアレコレ話を聞いてみた!
――5年前から考えるとほぼ倍の数字ですね。急激に応募数が増えてきた理由というのは、どんなことが考えられるのでしょうか?
受賞作家さんから良い作品が出る、それが注目されて応募が増える、その中からまた良い作品が出る、という非常に良いサイクルを生み出している事が、要因のひとつだと思います。また、電撃小説大賞では1次選考以上を通過した作品に関しては、選評をお送りしておりまして、これもかなり好評のようです。
――選評があるのはうれしいでしょうね。落選したとしても、編集者の方にきちんと自分の作品を評価してもらえた、という実感がわきますね。
あと弊社では『メディアワークス文庫』という、電撃文庫よりもちょっと大人向けの、一般文芸読者向け作品のレーベルも持っておりまして、電撃小説大賞の中にも第16回から『メディアワークス文庫賞』というものを設立しました。――いま人気の『ビブリア古書堂の事件手帖』もメディアワークス文庫ですよね。
ええ、そうです。
電撃小説大賞ではライトノベルも一般文芸読者向けの作品もあえて部門分けせずに募集していまして、そうした一般文芸読者向けの作品が数多く送られてくるようになったことも、応募数が増えた要因のひとつだと思います。