男に振り回されて傷つく恋愛はもう嫌…映画『猫は抱くもの』に見る、理想の恋人像
離ればなれになった沙織と良男は、再びめぐり会うことができるのでしょうか――。
■好きになれない自分…
歌うことが大好きで、子供の頃からの夢を叶えるためアイドルグループの一員になった沙織。センターポジションでメインパートを歌うこともできないままにアイドルを辞め、夢を諦めてしまいます。
人前で歌うこともできず、スーパーで黙々とレジを打つ毎日は、子供の頃に「なりたかった自分」とはあまりにもかけ離れていて、沙織はそんな自分に自信を持てず劣等感の塊のようになっています。
「自分を好きになれない」そんな気持ちになること、誰にでも覚えがあるのではないでしょうか?思い通りにいかない日々の中、もがきながらも前に進もうとする沙織に、思わず自分を重ねてしまいそうです。
■猫は理想の恋人…?
自分に自信を持てない沙織は、恋愛も奥手で受け身。想いを寄せる相手にも都合よく振り回されて傷つく恋愛を繰り返しています。
そんな沙織を、恋人として見守る良男。猫だけど、いや猫だからこそ、めちゃくちゃいい男です。
◎どんな自分も受け入れてくれる
猫は、飼い主がどういう状況でも、変わらずそばにいてくれる存在です。