“派手でトンチキ”な50代も、いていいんちゃうかな
あのころ着ていたのはリネンばっかり。最初はみんな、人を服装で判断しちゃうから「ちょっと変わった人」みたいな立ち位置になって、それが子どもにも影響するのが怖かったんです。我慢してたというわけではないですが、面白くはなかったですね。うきうきする感じはなかったです。
リネンの服を着ていたころは、私も周りのように丁寧に暮らそうとしていました。娘たちからは「あのころのお母さんって、絵に描いたような”お母さん”やったね」って言われます。家で天然酵母パンを焼いたりもしていたんですよ。今でも家にケーキの型がいっぱいあります(笑)。
でも、末の子どもが中学を卒業して子育てが一段落すると、フルタイムで働くようになるし、夜遊びもできるようになる。外のほうが楽しいことがいっぱいあるじゃないですか。「天然酵母パン焼くよりライブ行くほうが楽しいわ!」と、服装も派手なものに移行していきました。ある日いきなり派手にするんじゃなくて、じわじわとグラデーションで(笑)。graniphってTシャツ屋さんが楳図かずお先生とコラボした『おろち』の顔面Tシャツを買ったとき、久々に「ああ、楽しい〜!」と思いましたね。
■無難に似合う服じゃなくて、面白くなる服を着る
はる。