消せないコンプレックスは抱えて生きる。だって、ロリータが好きなんだもん
■「そろそろ落ち着いて、結婚して子どもも産む頃でしょ?」
とはいっても、いまの日本でロリータファッションを続けるのは、少しハードルが高いのも事実です。日本は島国なこともあってか、同調圧力が強い文化。「この年齢だからこうすべき」というプレッシャーが、根強く残っています。メディアなどでも「若く見えるモテファッション」や「結婚適齢期」といった表現をよく見かけるし、それがとてもキャッチーだからこそ、苦しい気持ちになってしまう女性も少なくないのではないでしょうか。
私自身、25歳や30歳といった“節目の年齢”では、このままロリータを続けていいのかと悩むことがありました。
特につらかったのは、30代に入るとき。「そろそろ落ち着いて、結婚して子どもも産む頃でしょ?」といった社会的圧力を、じりじり感じていたんです。
実際、私も結婚や出産には興味があります。
大好きなロリータを手放したくはないけれど、男性ウケが悪いとされがちなファッションだから、恋愛はしにくい。じゃあ、このあたりで辞めたほうがいいのかも……?と、しばらく自問自答の日々が続きました。
■消えないコンプレックスなら、抱えて生きていけばいい
そんな私の年齢コンプレックスを弱くしてくれた出来事が、ふたつあります。