歌舞伎座は初心者でも楽しめる! 常識を逸脱した日本のエンターテインメントを遊び尽くそう
チケット代も、普段より1000~3000円安くなっています。
演目も、夏だけに「ひんやり」する怪談話や「はっとする」謎解きものなどが多く、肩ひじはらずに楽しめるものが多いのです。
今年2017年は、ミステリー仕立ての新作「歌舞伎座捕物帳」(なんと弥次さん喜多さんが歌舞伎座で“黒衣のアルバイト”をして江戸への旅費を稼ぎつつ、連続殺人事件を解く!)や、野田秀樹さんの代表作を歌舞伎に仕立て直した「野田版桜の森の満開の下」(演出も野田氏が担当)が上演されるなど、新しい試みも盛りだくさん。
■ジャニーズに初音ミク、漫画にオペラに絵本に落語――歌舞伎の入り口は意外と広い
お堅い伝統芸能かと思いきや、決して保守的なものばかりではないのが歌舞伎のすごさ。
それもそのはず、歌舞伎という名の由来となった「傾く(かぶく)」には、「常識を逸脱する」という意味があり、今なお「やったことのないことをやる精神」が息づいているのです。例えば、“和と洋のコラボレーション”をテーマにフラメンコを取り入れたり、「美女と野獣」を歌舞伎化したり。このときフラメンコを踊って高い評価を受けたのは、タッキー&翼の今井翼さん。イスパニアの神父で、石川五右衛門の父親でもあるという、歌舞伎ならではの設定でした。