歌舞伎座は初心者でも楽しめる! 常識を逸脱した日本のエンターテインメントを遊び尽くそう
海老蔵さんのご長男が最年少で宙乗りを務めたのは記憶に新しいところですが、子役のデビューを見守るのも楽しければ、お祝いムードいっぱいの襲名披露公演で口上を聞くのも楽しいもの。歌舞伎の入り口は意外と広いのです。
■歌舞伎初心者がより楽しむための3つのポイント
演目や出演者など、何か興味を惹かれるものに出会ったら、そのときこそ歌舞伎座探検の狙い目です。初めて歌舞伎を観にいく人は、この3点を押さえておけば、より楽しめると思いますよ。
その1:「花道」が見える席を選ぼう
歌舞伎座の座席には、1階から3階まで、1等席、2等席、3階A席、3階B席、桟敷(さじき)席といった細かい区別があります。できればここは奮発して、1等席か1階の2等席を選びたいもの。なぜなら、歌舞伎には、舞台下手から客席を横断するように続く「花道」という特別な舞台があるからです。
残念ながら、2階席や3階席の後ろでは、この「花道」の演技が見えません。役者の声や観客のどよめきだけが聞こえるのはさみしいですし、めったにない観劇の機会であれば、すべてを堪能したくはありませんか?というわけで、ここは贅沢のしどころと思い、いい席で観ることをおすすめします。