壮絶なレイプシーンから始まる――世界中で物議を醸した『エル ELLE』が問いかけるもの- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#20
◼︎衝撃の展開。『エル ELLE』が問いかけるもの
女優イザベル・ユペールと、ヴァンホーヴェン監督は、『エル ELLE』を一種のおとぎ話だと捉えていたと言います。
「これは物語だ。現実の生活でもないし、女性についての哲学的な映像でもない。すべての女性がミシェルと同じように行動するべきだと言っているわけでもない」
「解釈とは、映画から与えられた要素を元に、観客がするものさ。さらに観客は、その解釈が正しいかどうかなんて確かめる必要もない」
「すべては単なる可能性だ。それ以上でも、以下でもない。説明すべきはただひとつ、ミシェルの性格のあらゆる側面、それだけだ」とヴァーホーヴェン監督。
この物語から何を感じるかは、見る人次第。
スリリングでアブノーマルなサスペンスでありながら、なぜかエレガントな気品をも漂わせる本作に、あなたも戸惑い、翻弄され、そして常識が覆されるかもしれません。
『エル ELLE』は8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開です。
◼︎『エル ELLE』公開情報
『エル ELLE』
8月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:ポール・ヴァーホーヴェン『トータルリコール』『氷の微笑』
原作:フィリップ・ディジャン『エル ELLE』『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』
出演:イザベル・ユペール『ピアニスト』『8人の女たち』
配給:ギャガ
上映時間:131分
公式サイト: http://gaga.ne.jp/elle
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