映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』感想。芸術の秋におすすめ!「考える人」で名高いロダンの愛と創作の半生を描いた物語。
ロダンは何度も習作を繰り返し時間をかけ、ひとつの作品を創作します。私自身も映画を撮る際にテイクを何十回も繰り返し、自分の納得するシーンを見つけていきます。
俳優と一緒に最良なシーンを追求するのです。
そういうところに大変共鳴します。
■近代彫刻の父オーギュスト・ロダン(1840〜1917年)について
1840年11月12日、パリ警視庁下級官吏の子として誕生。
少年時代から絵画の才能を認められていましたが、エコール・デ・ボザールの試験に3回失敗し、以後、建築装飾の職人となり働きながら次の道を模索します。
そしてロダンは、動物彫刻の大家であったカリエ=ベルーズのもとへ弟子入りします。
24歳のときには生涯の妻となる裁縫職人のローズと出会い、長男オーギュスト・ブーレ・ロダンをもうけています。
生活費を節約して貯蓄を続けていたロダンは、ローズを連れて念願のイタリアを旅行し、ドナテッロやミケランジェロの彫刻に影響を受け、自己の道を見出すようになるのです。
帰国後まもなく、サロンに初入選した作品「青銅時代」を制作し、翌年ブリュッセル、パリで展示。
その像は、人体から直接型取りしたと間違って告発されるほど、写実的でした。