映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』感想。芸術の秋におすすめ!「考える人」で名高いロダンの愛と創作の半生を描いた物語。
その他の代表作に『小さな赤いビー玉 』(75)、『ラ・ピラート』(84)、『ピストルと少年』(90)など。
映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』マスコミ試写会では、ジャック・ドワイヨン監督のお話を伺う機会があり、そこで印象に残った言葉をご紹介します。
ロダンの作品を創ろうと思った最初のきっかけは、もともとロダンの作品が好きで人物が好きだったからです。
ロダンは、貧困の出身で、3回美術学校を受験するも落ちて、独学で偉大な彫刻家になっています。
ドラマチックな生涯を映像にしたら面白いと思いました。
今まであまり映画になっていないのが不思議なくらいです。最初は、ドキュメンタリー映画にしようと思っていましたが、史実に忠実ながらも自分の気に入ったものになるようフィクション映画にしました。
ロダンの魂を取り出して蘇らせるようにしたかった。
制作においては、主観でないものにしたかったので、先ずは6〜8カ月の間、ありとあらゆるロダンの文献調査をして、3〜4カ月で脚本を書きました。
パリ、ロダン美術館の全面協力のもと映画を創り上げました。
当時のアトリエの様子を臨場感をもって描き出し、ひとりの芸術家のドラマとして傑作がいかに創造されたか、ミルボーやセザンヌやモネ、ゾラなどの当時の芸術家達との交流も見どころです。