過激なベッドシーンに目を奪われるー大人の純愛映画『ナラタージュ』 - 古川ケイの「映画は、微笑む。」#23
本作のメガホンを取った行定勲(ゆきさだ・いさお)監督は「好きになるほど疑惑は生まれ、欲望は先回りし、相手のためを思ってやったこともズレてしまい、グチャグチャになってしまう。それが本当の恋愛だと思っています」と語ります。
「キラキラしたボーイミーツガール映画はたくさん作られてきたけど、現実の恋愛はそうじゃない。こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった……というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と語る行貞監督。
『ナラタージュ』では、泉・葉山・小野、だれにとっても「もう恋なんてしたくない」ような現実を突きつけられながらも、「それでも恋せずにはいられない」主人公たちの愛おしさを感じさせてくれます。
◼︎まさに体当たり!過激なベッドシーンにも注目
連続テレビ小説『ひよっこ』の主人公・谷田部みね子役や、映画『何者』の田名部瑞月役、テレビドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の杉原音役など、どちらかと言えば清純派のイメージの強い有村架純。
映画『3月のライオン』では主人公・零(神木隆之介)の義姉・幸田香子役で妖艶な演技も見せた彼女ですが、本作ではさらに驚くような過激なシーンに挑んでいます。