世の中から小さな“嫌い”をなくしたい――シャンデリアアーティストが作品に込めた想い
日本では外国人として扱われる。けれど韓国に行ったら日本人として扱われる。
それで、「自分の居場所ってどこにあるんだろう」「どこにも自分のアイデンティティーがない」ということを常に考えていました。それがコンプレックスだったんですよ。だから、「差別なんてなくなればいいのに」って。
「私とあの人は違う」という歪みから“嫌い”や“憎しみ”という感情が始まって、“喧嘩”になって、それから“戦争”が生まれることもあります。きっかけはほんとに小さなことだったりしますよね。だからこそ自分の周りの、小さいところから良くしていきたい。
私の作品が、そういったきっかけになれば嬉しいです。
――受けてきた“差別”を“表現する力”に変えてきたんですね。
自分だけの力で世の中がどうなるかはわからないです。でも、自分が作った作品を見てくれた人たちのなかから、固定概念がなくなっていけば良いなと思います。
こんな仕事もあるんだなぁ、って感じたり(笑)。
「熊手ってこういう風にしちゃっていいんだ」ということをみんなが思ってくれて、そこから固定概念がなくなれば、少しずつ平和になっていくんじゃないかなと思います。
――最後に2018年に挑戦してみたいことを教えてください。