くらし情報『「能楽」で好奇心の扉を開く。素敵なあなたにすすめたい和の習い事』

「能楽」で好奇心の扉を開く。素敵なあなたにすすめたい和の習い事

を学ぶことで、能の基礎的な発声と身体の使い方を身に着けていきます。

――どんな方がお稽古にいらっしゃるのでしょうか。

谷本さん:能の稽古というと、能をよく観る方や詳しい方が始められるとイメージされるかもしれませんが、お稽古を始める時点では「あまり能を見たことがない」という方も意外といらっしゃいます。
例えば、ご家族が昔お稽古していた関係で家に謡本があったから習ってみようと思った方や、お子さんで能面が好きだからということで、始められた方など、きっかけは人によってさまざまです。
年代としては10代のお子さんから、大人では20代~80代までとかなり幅広いですね。

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仕舞の稽古は、能の舞の基本所作(型)を学ぶことから始まる。(撮影:今村綾子)

■世にも贅沢な発表会、社中会とは

――「習い事」として始める以上、やはり何かしらステップアップがあるのでしょうか?
谷本さん:年に1回、社中会というおさらい会を開催しています。
社中会では、これまで学んできた謡や仕舞を発表していただくわけですが、ひとりで舞台に立つのではなく、「謡」の発表でも「仕舞」の発表でも、一番メインの「シテ(*1)」の部分はお弟子さんに務めていただき、まわりの"役"は、玄人能楽師がつかせていただいています。

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