それはなにを着ても似合うはずです……!
特に印象的なのは、ティファニーの店内でショーケースを覗いていたときに着ていた、鮮やかなオレンジ色の膝丈ウール・コート。小顔に見せるスタンドカラー。大人っぽいシンプルなシェイプ。でも、バックサイドのリボンがなんともキュート。「大人可愛い」ってああいうことなんですね。
華やかな社交場と家具もろくにないアパートの部屋を行き来するホリーは、スポットライトの当たる世界と質素で控えめな日常を行き来するオードリー・ヘプバーン本人と重なります。王女役ではここまでのびのびとした演技ができたかどうか。
『ティファニーで朝食を』こそ彼女の代表作と称する声が多い理由がわかりました。
この映画をすでに観た人もぜひもう一度DVDでご覧になることをおすすめします。そのときは、絶対に特典メニューをお見逃しなく!
なぜあの役がオードリーでなければならなかったのか。なぜ主題歌に『ムーン・リバー』が選ばれたのか。なぜオードリーがジバンシィにとって永遠のミューズとなったのか。
さまざまな「なぜ」の答えがすべて特典メニューのなかにあります。名画のDVDにこんな楽しみ方があるとは。