『隣の家族は青く見える』リアルな不妊治療と偏見、だけどハートフル!
深田恭子、松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』がスタートした。フカキョンと松ケンは妊活に励む若い夫婦役を演じる。
妊活をテーマにしたドラマが始まると聞いたとき、反射的に「難しいドラマだな……」と思った。
筆者もかつて妊活を経験している。妊活というか、ひらたく言えば不妊治療だ。
夫婦の妊活をテーマにしたドラマを作るとき、妊娠の成功(出産)をゴールにすると、登場人物たちはハッピーエンドで終わるが、同時に観ている多くの妊娠・出産がかなわなかった人たちが傷ついてしまうおそれがある。
妊娠できなかった、というゴールになると、それはそれで悲しい。それだけデリケートなテーマなのだ。
そのあたりをどうするんだろう……と思いながら第1話を視聴してみた。
■いろいろな事情のある4組のカップル
登場人物は、主に4組の夫婦(カップル)。
まず、スキューバダイビングインストラクターの五十嵐菜々(深田恭子)と玩具メーカー勤務の大器(松山ケンイチ)の夫婦。結婚5年目。お互いに子どもが欲しいと思っているが、子宝には恵まれていない。
次に、バツイチのスタイリスト、川村亮司(平山浩行)とネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)。