『隣の家族は青く見える』母の「呪い」を乗り越えろ、それぞれの幸せのために
に向けた、聡子の言葉に救われた気になった人も多いだろう。しかし、聡子の言葉は根本の部分で勘違いがある。子どもが欲しいか、欲しくないかは、どこまで行っても奈々と大器の問題だからだ。
第7話では、渉がついに母・ふみに対してゲイであることをカミングアウトする。
衝撃を受けたふみは「お願いだから目を覚まして」と(口調は穏やかだが)激しい表現で詰め寄るが、渉はこう言う。
「自分や、自分の好きな人を否定されることが、こんなにも悲しいことだなんて、今の今まで知らなかったよ」
人にはそれぞれの価値観がある。
ただ、孤立するのではなく、お互い干渉し合いながら、偏見を乗り越えて、それぞれの価値観を尊重していこう、というのがこのドラマのテーマだと思う。
■ついに激突!夫たちVS妻たち
第7話では、それぞれのカップルの不和が表面化した。
大器は「妊活クライシス」に苦しむ奈々を見ていられなくなり、治療のステップアップを望む奈々に対して不妊治療そのものをやめるよう提案するが、そのギャップに2人は激しく衝突する(大器の浮気疑惑もあった)。
亮司(平山浩行)の先妻の息子・亮太(和田庵)を受け入れたちひろ(高橋メアリージュン)