映画『男と女、モントーク岬で』感想。NYを舞台に味わい深い人生のアンサンブル!
17年前、マックスはこの街でレベッカという女性と出会い、激しい恋に落ちたことがありました。
けれども、小説のネタを求めて旅するうちにいつしか音信も途絶えてしまったふたり。
人生の折り返し地点になり過去を振り返った彼は、現在事実婚の妻がいながらもレベッカこそが夢の女性だったと彼女との日々を小説に綴ってついに出版。
そんなある日、彼はその小説を携えレベッカと再会を果たすのです。
再び会ったレベッカは、変わらず美しく弁護士として立派に自立していました。
しかし、別れてから何があったのか、今も独りなのか、レベッカは、ニューヨークで弁護士として成功したこと以外は何ひとつ語ろうとしません。失意のマックスが、ニューヨークを発つ3日前、レベッカからようやく「ロングアイランドのモントーク岬へ出かけよう」と誘いが舞い込みます。
そこは、ふたりが恋人同士だった頃、訪れた思い出の場所でした。
はたして彼女の真意は?
そして語られない過去の秘密とは?
物語は、マックスの情熱から幕を開け、ときめきが交差する思い出の地へのショートトリップへと展開するのですが……。
あなたには、忘れられない恋がありますか?
あの手を離さなければ、どんな人生だった?
もう一度、やり直せるとしたら?
78歳の名匠フォルカー・シュレンドルフ監督がどうしても描きたかった、大人の愛の行方をぜひお楽しみください。