映画『英国総督 最後の家』感想。1947年独立前夜英国領インド最期の6カ月、真実の物語!
500人ものヒンズー教徒、イスラム、シーク教徒の使用人を抱える大邸宅の2階では連日連夜、政治家たちがインド独立の議論を行い、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていました。
インド全土では暴動が起きていました。
ヒンドゥー教徒とシク教徒は、イギリスからの独立後は統一インドを望み、一方ムスリム連盟は分離とパキスタン建国を望んで対立しています。
統一インドか分離か、総督は最善の道を探るため、ヒンドゥー教徒多数からなる国民会議派のネルーやガンディー、イスラム教徒を代表するムスリム連盟のジンナーと話し合います。
一方、新総督のもとで働くインド人青年ジート(マニッシュ・ダヤル)と令嬢の秘書アーリア(フマー・クレシー)は互いに惹かれ合っていましたが、宗派が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいました。
ついにマウントバッテン卿は分離を決意、イギリス政府の賛同を得ます。
インドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出すという、人類史上最も大きな移民政策を打ち出したのでした。
人々は、自分の国をどちらにするか選ばねばなりません。
アーリアは、父とともに婚約者のアースフィスの実家があるラホールへ行くことに。