「ダサい服は着たくない」障がいのある人のファッションに光をあてる理由
——おしゃれを楽しみたい人にとって、選べる服が少ないのは悲しいですよね。
今回ブランドのモデルを務めてもらった女性は、右半身麻痺の障がいがある方なんです。
「アラドナプラス」では、クラウドファンディングにて資金を募っている。ブランドのモデルを務めている女性も当事者のひとり。
もともとおしゃれが大好きだったのに、「車椅子に座ってしまったら、どうせデザインなんて見えない」「普通の服を買ってもひとりでは着られない」といった理由で買い物にも行かなくなって、どんどん閉鎖的な性格になってしまったそうなんです。
そうやって諦めなくてはいけないことが増えていくのって、すごく悲しいなと思って。
気に入ったものを身につけている時って、本当に気分がいいじゃないですか。そういう、ささやかだけどすごく大切な喜びを取り戻してもらうための架け橋になりたいな、と。
■“自立服”の確立を目指して
——怒りが原動力だった20代の頃と比べると、ずいぶん仕事へのスタンスが変化したのでは。
そうですね。ずっと「打倒・ファストファッション!」みたいな反骨精神でやってきたんですけど、最近やっと“競争”じゃなくて“共存”なのかな、と思えるようになりました。