スタイリングを通じて、「高い女性像」を演出したい【スタイリストのマイルール#1】
と考えられるようになったんです。
自分が一番好きである「洋服」と離れずに、「衣装」に関わる仕事を探求していった先に、スタイリストという職業に出会えたことを感謝しています。
■気負いせず心地よい空間づくりを
――スタイリストの仕事は、撮影の現場が主になりますが、どのようなことに気をつけていますか。
コーディネートを考えることはもちろん大切ですが、撮影において「空間を演出する」ことも重要です。撮影の現場では、「何をもっとも華やかに見せるのか」を考えてスタイリングをしています。
現場のコミュニケーションで生まれるクリエイティブなことは、「相手を思う気持ち」が素直に反映されるので、それによって完成度が変わってきます。それぞれの立場で考えて動いていますが、ベストを尽くしたいとの想いは誰もが同じですよね。そのために、スタイリストとして気負いせず心地よい空間づくりができるように努めています。
メディアをはじめクライアントの方は、どれだけ読者(視聴者)や消費者の心を打つかを考えています。その中で「ここ!」という着地点を見つけるために、衣装を通して空間を作るアプローチの仕方を意識して行っていますね。