くらし情報『自分のファッションは「心地よく感じるもの」を選ぶ【スタイリストのマイルール#3】』

自分のファッションは「心地よく感じるもの」を選ぶ【スタイリストのマイルール#3】

■衣装で演者の内面を表現する楽しさ

――衣装に興味があると話されていましたが、映画からもインスパイアされますか。

そうですね。映画における衣装は、シーンによって演者の内面を表現することや、その役柄・職種を説明するために大切な要素です。スチールの仕事が多いスタイリストの現場では、あえて映画のオマージュとして、ファッションを真似して撮影する場合もあります。

ですので、映画史に残る名作はもちろんのこと歴史ものとジャンルは問わず、よくチェックしていますよ。

最近では師匠(押田比呂美氏)と一緒に、ドラマ『コンフィデンスマン JP』であるキャストのスタリングを手がけました。今作品の場合は、必ずしも最初から登場人物像がガチガチに決まっているわけではありませんでした。

そこで、私たちが衣装を組んでその人物像を作り上げることからスタートしました。
ドラマの放映回数が増えるにつれて、その人物のファニーだけれども大人なイメージを衣装で演出できたかなと感じています。

快活な性格を表現するために赤のアイテムを多く身につけたり、部屋で過ごすシーンが多いため少しパンチのきいたTシャツにしたり……今作品は展開が早いのも面白さのひとつだったので、衣装をお見せするシーンが短かったのが残念でした!

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『コンフィデンスマン JP』の1話で着用していた、エルメスのヴィンテージをリメイクした「masaoshimizu」

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