映画『12か月の未来図』感想。パリの学校を舞台に出会い・学ぶことの素晴らしさを描いた珠玉の物語!
と。
偶然、その場で彼のアイデアを耳にした美女がいたことから、フランソワの未来が大きく変わっていきます。
アンヌと名乗る美女は国民教育省で教育困難校に取り組む専門家でした。
フランソワの話を気に入った彼女は早速、彼に教育優先地域にあるバルバラ中学校への1年間の派遣を依頼します。
移民、貧困により荒廃した街並み、真っ昼間から団地の空き地にたむろする若者たち。
荒れた光景に怯えながら、フランソワは郊外の赴任先へ。
新しく赴任した中等学校では、教師への敬意などなく大声でしゃべり続ける生徒たち、問題児はさっさと退学させればいいと冷ややかな若手教師たちに驚かされます。
初めて担当した授業で行った挨拶代わりの書き取りテストは惨憺たる結果で、初日から想像以上の問題ばかりです。
なによりエリート校でいわゆる“生粋のフランス人”を相手にしてきたフランソワにとって、さまざまなルーツを持つ生徒たちの名前を正確に読み上げるのも一苦労。
カルチャーショックに打ちのめされながら、フランソワはベテラン教師の意地で、まずは生徒たちの名前と顔を一晩で記憶しようと努力します。
クラスの問題児は、反抗的でお調子者のセドゥ(アブドゥライエ・ディアロ)