大人女子的 富士登山のススメ ~世界遺産に登ってみる!
ここ数年、
いつか富士山に登りたいとぼんやり思っていたのですが、そろそろ登っておかないと自分自身や自然環境の変化で登れない状況になった時、かなり後悔するかも! と感じたのが2015年の年明け。
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大人女子とカワイク(ないけど)誤魔化してみても、しっかりとアラフォー世代。だけど、まだまだ “新たなこと” にもがきたくなるお年ごろ。「よし、2015年の夏は富士山でご来光を見るぞ、オーッ!」と気炎をあげて “富士登山計画”をはじめました。
山ガールでも極度なスピリチュアル乙女でもないワタクシがなぜか富士山へ!? ご来光のすばらしさ、富士登山するために準備するものなど、
山ビギナーによる
富士登山記です。
「来年こそ、富士山登山を!」と、富士山が気になるアナタのお役にたてば幸いです。
富士山頂で迎える朝、神々しいご来光
霊峰でありながら、市民に親しまれてきた富士山中世までは修行者しか寄せつけなかった霊峰・富士。しかし江戸時代後期には、江戸市民による民間信仰
「富士講」ブームが起こり、富士山に登拝する人や富士塚を作り参詣する人など庶民の暮らしに富士山は溶け込んでいきます。浮世絵や芝居に描かれ人々に愛された富士は、
江戸文化の象徴。最高峰ゆえに
神格化と
大衆化、そんなアンビバレンツな面を持つことになったのですね。
歌川広重の『名所江戸百景 する賀てふ』/国立国会図書館蔵
登山ルートは大きくふたつ、登山期間は年に2カ月のみさて富士山の登山ルートは4つありますが、山梨県側からの吉田ルートと静岡県側からの富士宮ルートの2ルートが主流。年中登れるわけではなく、吉田ルートは7月1日~9月14日まで、富士宮含む3ルートは7月10日~9月10日が登山期間です。
五合目にある富士スバルラインは、お土産屋やレストランが軒を連ねる。吉田ルートから登る人のスタート地点
1年のうちわずか
2カ月間しか登れない最高峰。登る手段は、
個人で登るか、
ツアーに参加するか、になります。もし私のような登山ビギナーならば、
ガイド付きツアーを推薦。ちなみに東京発の富士登山ツアーは、午前東京を出発して昼ごろ五合目・富士スバルライン(吉田の場合)に到着。休憩後に登りはじめ夕方に山小屋へ到着して夕食&仮眠。そして深夜から頂上を目指してご来光を!という流れとなります。大体どのツアーでも同じようなスケジュールです。
吉田ルートの五合目入り口。ここから山道がスタート
食事や仮眠をする山小屋は、登山期間のみの営業です。年間
2カ月しか登れない世界遺産ですから、その期間の土日やお盆期間、八合目以上の山小屋は予約開始日(3月上旬~4月上旬)にはほぼ満室状態に。
当初は個人で登る予定だったため、4月中旬に7月3連休の予約電話をしてみたのですが、八合目以上の山小屋はすべて満室。そこで仕方なく
ガイド付き富士登頂ツアーを予約したのですが、結果としてこの選択がとてもよかったのでした。