子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ
「子どもが小さくて家がなかなか片づかない」「いつも子どもが散らかした物を拾って歩いている」こんな悩みを持っていませんか?
自分がやった方が早いからと大人が片づけてあげたり、「片づけなさい!」と口頭でしかったりするだけでは、子どもはいつまでたっても片づけられるようにはなりません。
「片づけで
人生に役立ついろいろなスキルが身につけられる」と
「かたいく」(お片づけ教育)を提唱している整理収納アドバイザーの
カール友波(となみ)さんに、しからなくても子どもが片づけるようになる
しかけを教えてもらいました。
『子どもがどんどん整理整頓したくなる! お片づけ帖』 永岡書店
■子どもが思わず片づけたくなる “しかけ” とは?
やみくもに「片づけなさい!」としかっても、どうやって片づければいいかわからないと、根本的な解決はできません。
「ただしかっていても、子どもに片づける力はつきません。ずっとしかり続ける生活から抜け出るためには、まず子どもが楽しく片づけられる
“しかけ”を作ってみるのがおすすめ」とカール友波さん。
「片づけるためにはモノに定位置を作ってあげることが必要ですが、その定位置は小さなお子さんでは自分で決めるのは難しく、まず大人が決めてあげなければいけません。この時に、子どもが最も簡単に戻せるような場所を用意することが、お片づけ教育の第一歩になります」
“しかけ” とは、子どもが思わず戻したくなる収納場所、収納方法を子どもの年齢やクセ、性格を見極めながら大人が作ること。
「思わず子どもが片づけてしまうしかけを作る」というのは、子どもとの知恵比べのようで、なんだかちょっと楽しそうです。
■まずは「靴」を思わずそろえてしまう “しかけ” から
一例として、今日からできる玄関の靴そろえのしかけを教えていただきました。
靴そろえは、できるかどうかでその家のしつけの判断材料にまでされてしまうこともある重要な課題。逆に、靴をそろえられるようになるだけで子どもの評価も上がりそうです。子どもだけでお友だちの家の行き来が始まる小学生前に、ぜひ身につけておきたい習慣です。
子どもが小さいうちはつい大人がそろえてあげてしまいますが、自分で靴の着脱ができるようになったら、実は小さな子どもでもそろえることはできるのです。