2023年7月17日 17:10
ある意味グロイ! マッチングアプリがつなぐ日常では交わることのない2つの世界 【真夏のシンデレラ#1】
※このコラムは真夏のシンデレラ1話までのネタバレを含んでいます。
男女8人が繰り広げる真夏の群像劇!ということで、フジテレビの王道青春ドラマになりそうな期待の新ドラマについて、毎回考察していきたいと思います。
■石川啄木的現代のシンデレラ・夏海
主人公は夏海(森七菜)。昼はサップトレーナ、夜は実家の食堂で働いており、さらに家の家事もしっかりこなす、働き者で真っ直ぐな女の子。
母はおらず、高校生の弟と父の3人で暮らしています。食堂の調理や仕切りは全て夏海がやっており、父と弟はほぼただの配膳係。父はけんかっぱやく、お客とのトラブルも夏海に収めてもらうなど、食堂経営も夏海なしには回りません。
しかし、これだけ身を粉にして働いていながら、生活は裕福ではなく、働けど働けどわが生活楽にならざり、という“ぢっと手をみる石川啄木”状態で、朝から晩まで労働に縛られながら慎ましく暮らしている、まさに現代のシンデレラ。
ただ、本家シンデレラとの大きな違いは大切な仲間に囲まれ、人間関係においてはとても豊かに幸せに暮らしているところです。
■顔面&頭脳高偏差値集団の奇跡
そんな夏海の元に、ある日、サップのお客さんとして3人の男性が現れます。