熊本県で創業100年余の印刷会社。そこで働く広報さんが大切にする「恩返し」の気持ち
事業への影響も少なくありませんでした。
でも、今も城野印刷所では130人以上の社員たちが生き生きと働いています。まったく違う業界で働いていた江河さんが入社を決めたのも、同社が幾度の危機に負けない「たくましさ」だったといいます。
「私はもともとホテルや飲食などの印刷業とはまったく違う分野の企業で勤めていて、前職も県内のコスメメーカーで広報として働いてきました。2023年に城野印刷所への転職を決意したきっかけは、約20年にわたって仕事ひと筋で突っ走ってきましたが、一旦これで一区切り。これからまた20年働くとして今度は『何か後世に残るようなことにチャレンジがしたい』と思いました。そんなときに城野印刷所ですでに働いていた前職の先輩にお声をかけていただき、困難にも負けず100年の歴史を紡ごうと新しい取り組みにチャレンジしている会社の姿勢に魅力を感じて、一緒に働かせてもらうことにしました」
■お客様の想いをカタチにするために、印刷だけにこだわらない
そうして城野印刷所で働くことになった江河さんですが、実は同社には「広報」という職種がなかったそう。初の広報社員として業務をスタートしたほか、印刷業だけでなく新たな取り組みにもチャレンジされています。