月を愛で、アフヌンを満喫。「ホテル雅叙園東京」で楽しむ雅な秋の一日
前期となる11月4日までは『竹取物語』をテーマにした作品をはじめ、日本・中国のおとぎ話や和歌などを題材に「月」を描いた作品10点が並んでいます。中には直接的に月を描くのではなく、月を愛でている美女を描いた想像を掻き立てる作品も。後期に展示される作品はコピー画で楽しむことができます。
浮世絵を通して月を楽しんだあとは、実際にゲストもお月見気分を楽しめる「草丘の間」へ。約2,200本の本物のすすきが部屋を埋め尽くし、直径約2mの巨大な月を愛でることができます。まるですすきの草原にいるかのような香りを感じながら、聞こえてくるのは虫の声。そして月にはプロジェクションマッピングが映し出され、月を跳ねるうさぎも登場。浮世絵師・月岡芳年は月と一緒にすすきを描いた作品も多く残していて、浮世絵の世界を現実でも楽しめるような空間となっています。
浮世絵のほか、現代のアーティストが表現した「月」にもご注目。例えば「星光の間」には島根県出身の伊藤咲穂さんによる作品が展示されています。伊藤さんは1989年生まれで、今後の活躍も期待されている若手の現代作家。月の光と地球の交わりを表現した「Breathing of the Night I」