かつてない共感。珠玉の言葉でつづられた、17人の女性の「個人的な性の話」
身体や性は、私たちにとって身近なものだ。毎月の生理が来るたび、そして食欲が増え、体重が増えるたびに、嫌でも考えざるを得ない。性も身体も、あまりにも身近で、だからこそ「仕方がない」と諦めることばかりだ。そして、なぜかいつだって人に言いづらい物事でもある。自分の中で消化するしかなくて「こんなことで悩むなんて、きっと自分くらいなのだろう」と自虐的に考えてしまう。
だけど本当はもっと、自分に正直に生きたい。性にも身体にも、自分の気持ちにも正直でありたい。それなのに、この思いを発散できる場所はなかなかない。
結婚、恋愛、出産、仕事、あらゆるライフイベントの中で、自身の性や身体にモヤモヤしたことがある全ての女性に、この本をすすめたい。
【この本を読んで分かること】
・性や身体に関するもやもやは、誰にでもある
・日常すぎてないがしろにされてしまう「自分の性」
・自分も、自分を大切にしてあげられること
■「このもやもやを感じていたのは、私だけじゃないんだ」
『私の身体を生きる(文藝春秋)』は、文芸誌「文學界」で連載されていたエッセイ企画だ。女性として生きる17人の書き手たちが、自らの身体をめぐるそれぞれの切実な体験をつづっている。