「リスキリング」に取り組んでいる企業はわずか8.9%……広がらない理由とは?
■リスキリングに取り組んでいる企業は、わずか8.9%
リスキリングに関する取り組み状況について尋ねたところ、「取り組んでいる」と回答した企業は8.9%にとどまりました。また、今後に意欲的な「取り組みたいと思う」は17.2%となり、合計した「リスキリングに積極的」である割合は26.1%という結果でした。
一方、「取り組んでいない」は46.1%にのぼり、半数近くが消極的である現状が浮き彫りに。加えて「意味を理解できない」(9.5%)、「言葉も知らない」(10.1%)がそれぞれ約1割にのぼっており、現時点でリスキリングへの取り組みは十分とはいえない結果となっています。
リスキリングに「取り組んでいる」企業に関して業種別でみると、デジタル人材として高度なITスキルが求められる「情報サービス」が20.5%で唯一の2割台でした。行員に対するデジタル教育が活発化してきた「金融」も19.5%と高く、この両業種が突出して高くなっています。
また、リスキリングの取り組み状況を規模別でみると濃淡が表れました。
大企業では「取り組んでいる」企業が15.1%で最も高く、中小企業では7.7%、小規模企業では6.0%にとどまっています。