「リスキリング」に取り組んでいる企業はわずか8.9%……広がらない理由とは?
今後「取り組みたいと思う」と感じる割合においても、大企業の方が高い割合となりました。
■人手不足を抱える企業ほど、リスキリングに取り組む傾向
リスキリングは労働生産性を高める効果が期待できることから、人手不足を解消させる一手となり得えます。
そこで、同調査で同時に尋ねている従業員の過不足感別に取組状況を見ると、人手不足(従業員が「不足」と回答)を感じている企業では、リスキリングに取り組んでいる割合は10.0%に。従業員が「適正」「過剰」と感じている企業より高い結果となりましたが、大きな差はみられませんでした。
その背景として、「限られた人数で仕事をしているため、様々な研修を受けさせる時間がない。それよりも日々の指導や会議の場での指導に重点を置いている」(木材・竹材卸売、京都府)や「やりたいことは山ほどあるが、人材不足が足を引っ張っている」(一般貨物自動車運送、埼玉県)など、リスキリングに注力する人材や時間を捻出することが難しく、取り組みたいと考えながらも着手することができない状況があると考えられます。
■取り組み内容は「状況把握」「オンラインツールの活用」が上位に
リスキリングに「積極的」