「リスキリング」に取り組んでいる企業はわずか8.9%……広がらない理由とは?
(取り組んでいる/取り組みたいと思う)な企業に対して、その内容を尋ねたところ、新たな人材の発掘につながる「従業員のスキルの把握、可視化」が52.1%で最も高くなりました。
ほとんどの項目でリスキリングに「取り組んでいる」企業の方が高い割合を示したものの、当項目では「取り組みたいと思う」企業の方が高い結果に(48.3%→54.0%)。
まずは従業員の状況を把握したうえで「従業員の技術習得ために講習の受講や資格取得を促している」(電気機械器具修理、千葉県)のような進め方をしているようです。
次いで「eラーニング、オンライン学習サービスなどの活用」(47.5%)が上位となり、オンラインツールの活用は半数近くにのぼりました。他方、政府が積極的に講じている「給付金・助成金などの申請・受給」は17.5%と低位に。「助成金をもっと使いやすいものにしてほしい」(不動産管理、大阪府)などの意見もありました。
■リスキリングに対する課題は「時間・人材の確保」が高い割合に
リスキリングに取り組む上での課題について尋ねたところ、「対応する時間が確保できない」(42.1%)、「対応できる人材がいない」