2024年冬ボーナス調査。半数以上が「賞与に納得していない」、その理由は?
また、「賞与の納得感」と「賞与額」についての相関係数は0.175とほぼ無関係であり、賞与額が高ければ納得感も高いというわけではないことがわかります。
生活に最低限必要な賞与額の水準は満たされるべきではあるものの、それ以上に関してはフィードバックの有無が納得感に関係していると考えられます。◇【調査担当者コメント】
キャリアリサーチラボ研究員朝比奈あかり氏
厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2024年9月の実質賃金はマイナスとなっており、物価の上昇に対する賃金の推移に注目が集まっています。
今回の調査では、約2人に1人以上が賞与額の少なさを理由に転職した経験があることが明らかになりました。
特に20代は、ほかの年代と比べて賞与額の低さが転職の大きな要因となっている傾向にあります。大幅な賞与の増額が難しい場合でも、生活に最低限必要な水準が満たされるよう、企業側には賞与金額の増額が求められていると考えられます。
一方で、増額が難しい場合であっても、賞与額への納得感は高められる可能性があることが明らかになりました。
調査結果からは賞与額に対する納得感は、フィードバックの有無と関連していることがわかりましたが、その一方で「フィードバックを受けていない」