2015年11月30日 20:00
「アスティエ・ド・ヴィラット」デザイナーが語るフランスと日本--“偶然が生み出す物語”【INTERVIEW】
ティーポットは形が決まるまで、彫刻作品を作るかのように時間をかけた作品です。前足からお茶が出るというユニークな仕掛けながら、猫が真面目な顔をしているところが僕は大好きなんです。
―― アスティエはすでに確固たる世界観を生み出していますが、今後はどのようにブランドを続けていきたいと考えていますか?
思いつくまま、自由な発想で展開してきたブランドだからこそ、これからもそのスタイルを続けたいと思っています。偶然の産物だからこそ、面白くて素晴らしいものが生まれる。そんな偶然をこれからも大事にしていきたいと思っています。
【プロフィール】
アスティエ・ド・ヴィラット
1996年に設立。蚤の市で見つけたアンティークや街で拾ったものなどからインスピレーションを受けオブジェを制作。陶器のテーブルウェアを始め、キャンドルやお香なども手がけ、2000年パリ中心部のサントノーレ通り173番地に「アスティエ・ド・ヴィラット」を開店。
ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット(デザイナー)
ローマ出身。エコール・デ・ボザール(パリ国立美術高等学校)で絵画や彫刻などを学ぶ。好きな日本の風景は、学生時代に来日した際に飛行機から見た富士山と、自然と街が調和した奈良の風景なのだとか。