大人になってアルペンレースを引退し、パウダースキーや家族でのスキーを楽しむようになってから、野沢温泉の魅力を再認識。いつか家族で野沢温泉に移住したいと考えるようになった時、前オーナーである山口さんに再び出会ったことがきっかけで引き継いだという。幼少期から目にしていた、吉阪建築の「野沢温泉ロッヂ」を残していくことも運命だと感じ、時代を経て改装、増築されていた野沢温泉ロッヂをできるだけオリジナルの形に戻しつつ今の時代に合わせてアップデートしようと考えた。
「野沢温泉ロッヂ」の螺旋状になった室内階段
「野沢温泉ロッヂ」の再生計画
「野沢温泉ロッヂ」再生計画でのテーマは、吉阪先生が考えていたことを理解し、吉阪建築に戻すこと。リノベーションは、スキー仲間で友人の小山優さんらと手掛け、内装は仲間たちとDIYによってつくられた。外国人ゲストも楽しめるように、キッチン、シャワー、トイレ、断熱性などをアップデートし、白い壁と木材で設えたクリーンで居心地の良い快適な空間へと仕上げた。
客室は、キッチンやリビングを備えたコンドミニアムタイプの2部屋、ドミトリータイプの部屋を7部屋を用意。1階には、共同のキッチンスペースとミーティングルーム、地下階にはシャワールームを設置している。