くらし情報『ジュリアン・オピーの新作が並ぶ11年ぶりの大規模個展が東京オペラシティで開催』

2019年5月17日 17:40

ジュリアン・オピーの新作が並ぶ11年ぶりの大規模個展が東京オペラシティで開催

ジュリアン・オピーの新作が並ぶ11年ぶりの大規模個展が東京オペラシティで開催
Julian Opie. Towers. 1. 2018. Auto paint on aluminium. Large
日本の美術館では11年ぶりとなる今回の大型個展は、作家自選による絵画、彫刻、映像など、本展で初めて公開される新作を中心に構成し、ジュリアン・オピーの現在を紹介するものとなる。

ジュリアン・オピーといえば、輪郭線のはっきりした、目を黒い点で表現しただけの実にシンプルな、それでいてモデルの個性や性格が的確に伝わってくる、1990年代後半から2000年代半ばのポートレイトを思い浮かべるかも知れない。だが近年のオピーは、都市の通りを行き交う人々を表現した絵画や映像、都市のビル群やカラスの立体、田園風景や羊の彫刻、ジョギングする人々など、幅広い作品を制作している。

また近作では、以前のような顔だけを描くポートレイトに代わって、人物の全身を側面から表現した作品が多くなっている。はっきりした輪郭線と透明感のある平明な色彩による表現は変わらないが、顔はただ丸く描かれ、単純化、簡略化の傾向が強くなっている。タイトルも同様に、刺青のある男性は《Tattoo》、ヘッドホンをして歩く女性は《Headphone》、携帯電話を手に持って歩く女性は《Phone》と簡素化。

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