映画『はじまりへの旅』ヴィゴ・モーテンセン主演、世間から隔離された森に住む大家族が都会へ旅に
カンヌ映画祭を始めとする数々の国際的な映画賞を受賞しており、日本に先行して公開されたアメリカでは、わずか4館での公開から口コミで評判が広がり、600館にまで拡大した。
「ロード・オブ・ザ・リング」でアラゴルン役を演じたヴィゴ・モーテンセンが大家族の父親を演じる。彼は本作でゴールデン・グローブ賞 主演男優賞ノミネートされている。
父親ベンの熱血指導のもと、人里離れた森で暮しながらアスリート並みの訓練をするシーンのほか、古典文学や哲学書を読みふける子供たちの姿、そして光差す美しい情景の中で親子が手を取り合う家族の絆を感じさせるシーンなどが切り取られている。
ヴィゴ・モーテンセンは次のように映画について語っている。
「ベンは6人の子供の父親で森の中で生活。だから幼い子たちは森を出たことさえなのです。ベンが子供たちに教えたいのは常に自分を見つめ 鍛錬すること。
実は役作りのためアイダホ州北部で生活し、撮影前に2週間サバイバルを経験しました。火おこしや煮炊きや庭仕事など劇中でも実際にやっているのですが…。物語の軸となるのがベンの妻の死。妻の両親は彼を責めます。それゆえに祖父母の家ではさらに問題が起きるんです。