何だ、それは……。
どうリアクションをとったらいいのか分からず、感情が迷子になる。
「とにかく、今は気持ちを知っててくれるだけでいいから」
戸惑いはあるけど、大和の気持ちは嬉しい。
「うん、分かった」
「それから、俺にチャンスがあるうちは合コンに行かないで」
気にしていたんだ……懇願するような表情が、可愛い。
頷くと、安堵の笑みに変わった。
「じゃぁ、そろそろプラン2に行かない?」
「そうだね、行こ」
大和のデートプラン2は、美しい緑や花を眺めながらのBBQだった。
どうやら事前に予約を取ってくれていたようで、お洒落なウッドテーブルに案内された。
庭園の奥には池があり、雰囲気も最高。
「すごい、いいところだね」
「気に入ってくれた?」
「うん!」
「よかった、しおちゃんってあんまりアウトドアなイメージないからさ」
「どういうイメージ?」
「貸し切りのフレンチレストランでコース料理を食べてる感じ、かな」
わぁ、すごい、イメージそのままよ……。
確かに男性とデートするときは、フレンチとかお寿司とかが多かったかな。
少なくともスニーカーで入れるような店ではなく、ドレスコードが指定されているところが大半だった。