くらし情報『【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第6話)』

【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第6話)

何だ、それは……。

どうリアクションをとったらいいのか分からず、感情が迷子になる。

「とにかく、今は気持ちを知っててくれるだけでいいから」

戸惑いはあるけど、大和の気持ちは嬉しい。

「うん、分かった」

「それから、俺にチャンスがあるうちは合コンに行かないで」

気にしていたんだ……懇願するような表情が、可愛い。

頷くと、安堵の笑みに変わった。

「じゃぁ、そろそろプラン2に行かない?」

「そうだね、行こ」

大和のデートプラン2は、美しい緑や花を眺めながらのBBQだった。

どうやら事前に予約を取ってくれていたようで、お洒落なウッドテーブルに案内された。

庭園の奥には池があり、雰囲気も最高。


「すごい、いいところだね」

「気に入ってくれた?」

「うん!」

「よかった、しおちゃんってあんまりアウトドアなイメージないからさ」
「どういうイメージ?」

「貸し切りのフレンチレストランでコース料理を食べてる感じ、かな」

わぁ、すごい、イメージそのままよ……。

確かに男性とデートするときは、フレンチとかお寿司とかが多かったかな。

少なくともスニーカーで入れるような店ではなく、ドレスコードが指定されているところが大半だった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.