2021年10月25日 16:08
【『最愛』感想 2話】 丁寧に積み重ねる描写がもたらす独特の体温・ネタバレあり
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2021年秋スタートのテレビドラマ『最愛』(TBS系)の見どころを連載していきます。
第1回の放送後から早くも話題や考察が盛り上がっているサスペンスドラマ『最愛』(TBS金曜日22時主演・吉高由里子)。
第2回は、現在の事件と過去を往還しながらヒロインの真田梨央(吉高由里子)と宮崎大輝(松下洸平)の15年を更なる回想で丁寧に埋めていくような回だった。
今回特に興味深かったのは、食事のシーンが何度も出てくることである。
これはおそらく、何をどんな状況で誰と食べているかが、端的かつ確実に人ひとりの人生を映し出すからだと思う。それらのシーンが、回想をより深みのあるものにしている。ドラマで放送された時系列に第2回の食事のシーンを書き出してみる。
食事シーンから見る『最愛』
まず一つ目は現在。
警察の事情聴取から帰ってきた梨央が会社の一室で顧問弁護士である加瀬(井浦新)と食事をするシーン。
二人で弁当をそれぞれに食べており、飲み物は一本のペットボトルをシェアしている。