【恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 8話】「障害者のユキコ」ではなく「恋人のユキコ」を支える・ネタバレあり
ユキコと森生が与え合うもの
「黒川くんとユキコ、合わないんじゃないかな。ユキコは普通の人を選んだ方がいい」と、緋山は、森生を非難しました。
自分の意思で不良の道を歩んだ森生は、自分のせいで目が悪くなったわけではないユキコとは、生きづらさの意味が違うと言うのです。
続けて緋山は、自らがユキコを幸せにしたいと森生に宣戦布告をします。
このシーンの緋山は、これまで視聴者に与えてきた印象とは異なり、いささか尊大な態度に見えました。
これまでのユキコと森生を見守ってきた視聴者からすれば、緋山の『普通』という言葉の使い方には反発を覚えます。
森生を「普通ではない」と一蹴する緋山は、色眼鏡で他人を見る人間なのではないかと、そんな不安も抱きました。
緋山の辛辣な批判に落ち込んだ森生でしたが、最終的にユキコの言葉によって救われます。
緋山に負けじと、免許を取り、勉強をしてユキコの役に立ちたいと言い出した森生を、ユキコは自宅に招き、森生がクリスマスマーケットで食べ損ねたと言っていたメニュー『ナポリタンドッグ』を振る舞います。
そして、森生への想いを語りました。
一人でバスにも乗れなかったし、洋服も買いに行けなかったし、アルバイトなんてできるわけないと思っていた自分が、それらをできるようになったのは、森生がいたからなのだと。