
日本をはじめ多くの国では、動物保護施設に引き取られる犬は、事情があって飼えなくなったペットや野良犬などが多いでしょう。
しかしフィリピンでは、それらとは違う状況で保護される犬たちがいます。
それは…違法の犬肉売買。
動物保護団体『アニマル・キングダム・ファウンデーション(以下AKF)』は、人間の食用にされる残酷な犬の屠殺(とさつ)をなくす活動をしています。
2022年夏、『AKF』のスタッフは犬肉の販売業者から複数の米袋を奪うことに成功しました。
それらの袋の中に入っていたのは…生きた犬。この日だけで12匹の命が救われました。
のちにピラールちゃんと名付けられた犬は、その12匹のうちの1匹でした。
恐ろしい経験をしたピラールちゃんは心身の回復のための時間が必要だったといいます。
そんなピラールちゃんを献身的に世話していたのが、『AKF』のボランティアスタッフのダイアナさん。
ピラールちゃんはダイアナさんからたっぷりの愛情をもらい、徐々に元気になっていきました。
そして2023年10月、ピラールちゃんは譲渡イベントに参加して正式な里親が決まったのです!
※画像は複数あります。