くらし情報『【『大奥 Season2』感想 最終話】流れゆく大河のように 忘れられた人々が紡ぐ歴史』

【『大奥 Season2』感想 最終話】流れゆく大河のように 忘れられた人々が紡ぐ歴史

※写真はイメージ

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2023年10月スタートのテレビドラマ『大奥 Season2』(NHK)の見どころを連載していきます。

かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

記録された書物が無惨に燃やされたあと、その物語をかつて天璋院と呼ばれた青年が少女に昔語りとして語りはじめたその瞬間、物語はフィクションとして見事に閉じられた。

軌道が真円となって、ぴたりと始点に繋がるような美しさで。

幕が降りるように暗転する画面を見つめて、思わず深いため息が出た。劇場ならスタンディングオベーションだっただろう。


大奥イメージ写真

※写真はイメージ

男だけがかかる伝染病で、男性の人口が激減した架空の江戸時代。労働と政治の担い手は女性だった。

将軍も女性が世襲で継ぎ、そのために大奥に集められるのは男性となった。

しかし世代を超えた苦闘により伝染病は克服され男子の人口は増え、開国そして大政奉還とともに男女が逆転した社会は終わりを告げようとしている。

天璋院(福士蒼汰)、和宮(岸井ゆきの)、そして三代の将軍に仕え大奥総取締を務めた瀧山(古川雄大)

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