【『不適切にもほどがある!』感想4話】『あり』と『なし』の間の長い長いグラデーション
![【『不適切にもほどがある!』感想4話】『あり』と『なし』の間の長い長いグラデーション](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FGrape%252F2024%252FGrape_1545708%252FGrape_1545708_947597b3b7dc5a45c631_1.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2024年1月スタートのテレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の見どころを連載していきます。
かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
確かに昭和歌謡は強烈だった。
歌姫テレサ・テンの歌の多くは婚外恋愛を前提にした歌詞だし、黒沢年雄の名曲『時には娼婦のように』を子供の頃に歌番組で聴いて、親に「娼婦ってなに?」と無邪気に聞いてしまった昭和世代も多いことだろう。
『不適切にもほどがある!』(TBS系金曜22時)の4話の中では、秋元康プロデュースの代表曲として『セーラー服を脱がさないで』が出ていたけれども、同じ時期の他の秋元康プロデュースのヒット曲のタイトルは『バナナの涙』『象さんのすきゃんてぃ』などである。タイトルからパンチが効きすぎである。
現代の感覚だとこれはないなと感じるけれども、そう感じる変化の一線がどこかに明確にあったわけではない。
徐々に徐々に、昭和から令和へと私たちの感じる基準は変わっていったのである。
![『不適切にもほどがある!』場面写真](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FGrape%252F2024%252FGrape_1545708%252FGrape_1545708_c1ccc324a468398382ec_2.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
1986年、中学の体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)