くらし情報『絶えない客の『カスハラ』 コンビニ店員がそれでも仕事を続けた理由は…』

絶えない客の『カスハラ』 コンビニ店員がそれでも仕事を続けた理由は…

お客さんも、良い人ばかりではありません。

お金を投げてこちらに渡す人、イヤホンをしたままでこちらの問いに何も答えてくれない人、割り込みを注意すると持っていた物をそのまま置いて出て行ってしまう人。

虫の居所が悪かったのか理不尽に怒鳴られる日もあります。

カスハラなんて言葉も最近聞く様になりましたが、よく来る人ならともかく、見覚えも無く、警察沙汰にするほどのことにもならなければそれをどこに訴えかければいいのでしょう。

我慢しなければいけない理由はないはずですが、直接言える勇気が有るのならとっくに言っているのです。

怒鳴られた後は恐怖でレジを打つ手や声が震えます。セクハラを受けた後は悔しくて泣きそうになります。泣いてしまった日もありました。


その上基本給は県の最低賃金とあまり変わりません。

辞めてしまいたいと何度も思いました。

それでも私がこの仕事を続けられているのは、自分の仕事ぶりを見てくれている、認めてくれているお客様が居るからです。いつもの煙草を用意してレジに向かえば「流石っすね!」と笑ってくれた時。

ミスをして落ち込んで居た時、「元気ないけどどうしたの?」とわざわざお声がけ下さって「そういう日も有るよ」と励ましてくれた後豆大福を買ってくれた時。

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